ニコンF2
 大成功を収めたニコンFの後継機として、1971年に発売。スペックは大幅に強化されている。1970年代、さまざまな事件、芸能人の記者会見、スポーツイベントの報道分野で殆どの全てのカメラマンがニコンF2にモータードライブを装着して撮影していました。いまでも時々放送される70年代の出来事を取り扱った番組では、映像にニコンF2とモータードライブMD−2の作動音が入ったものが多いですね。
 あの時代、たとえば芸能人の婚約発表記者会見では、芸能人が一言しゃべるごとに複数台のニコンF2とMD−2がキュンlキュン音をたてていたのがなつかしい思い出です。プロ野球では、カメラマンスタンド席を埋め尽くすのは超望遠レンズ+ニコンF2+MD−2。プロゴルフトーナメントでは一瞬の静寂のあと、ドライバーのショット音につづくモータードライブのコーラス。ロッキード事件では田中角栄さんや大久保利春さんがニコンF2+MD−2を下げたカメラマンとマイクを持った記者の群れにもみくちゃにされていたもんです。

1.全面
ニコンFのイメージをそのままにやや丸みを帯びたデザイン。Fの伝統を受け継がせようとニコンが威信をかけて開発したメカが詰め込まれている。装着のレンズは35mmF1.4

2.背面
蝶番式の裏ブタはやはり使いやすい。


3.底部
モータードライブの連結軸。シャッター連動軸が見える。他のカメラに比べてにぎやかな印象。それにしてもモータードライブの連結軸の材質は堅そう。こんなところに当時このカメラがいかにヘヴィーデューティを目指していたかが現れている。


5.フォトミックファインダーDP−1(右)とウエストレベルファインダーDW−1


6.モータードライブMD2
当時のアマチュアカメラマンの憧れのアイテムだった。


もどる

趣味道楽のページへ

ホームページへ