ニコン顕微鏡 S型
微分干渉装置を備えており、光の干渉を利用して、染色しなくても生きたまま微生物の細胞核やミトコンドリアなどを観察することが出来る本格的な顕微鏡です。
上からの照明装置もついていますので透過光だけでなく反射光による観察も出来ます。半導体ウエハや金属表面の傷や歪の検査などの目的で開発された装置だそうでう。。
某カメラ店で中古品を求めました。30年くらい前の顕微鏡で、精密部品などを扱う会社の品質管理課の備品だったようです。
当初微分干渉装置や反射光による検鏡の装置は、どれがどれだか、同時にどの装置がどういう目的の装置なのかさっぱりわからないので、ニコンさんに直接問い合わせたところ当時の説明書などを送っていただきました。ニコンさんによると当時、大学や会社の研究所に納入していた顕微鏡で広く普及していたとの事です。一般の研究用や学習用の顕微鏡とは精度もつくりも一桁も二桁もちがうので相当高価だったそうです。
1.外観 左側のコントロールボックスは照明用
2.ピント微動調節機構と照明用コンデンサーレンズなど
3.対物レンズ
大きな立派な木箱に納められていて、いかにこの顕微鏡が当時高級品だったかをうかがわせる。
私はいまから30年前、小学生の時に先日閉店した天満橋の松坂屋で5000円くらいの顕微鏡を親に買ってもらいましたがそれと比べると100倍くらい高価だったそうです。
ややくたびれていますし、微動装置にガタがありますが、光学系は健康のようで、幸いカビなどは見当たりません。中古として売りに出されるまで、案外現役機として活躍していたのかもしれません。
微分干渉装置やカメラアダプターなども木箱に収められています。外部からのショックにも耐えられるようにとピッタリ機器が納まる精度の良いつくりの木箱です。
カメラアダプターや微分干渉装置の使い方は現在研究中で、写真がとれるようになればまたアップするつもりです。